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 スミレの栽培法    トップページへ戻る   栽培カレンダーへ   移植法へ


 スミレ愛好会のスミレ栽培のベテランの方から栽培法及び栽培上の注意点などについてうかがい
 ました。初心者の方の参考にして下さい。 
               

1.播種

   ○径6cmのポリポット
   ○底に日向の中粒を2段入れる
   ○播種用土をいれる
   ○鉢に十分水分を与える
   ○ラベルを立てる
   ○ポット当り10〜20粒の種子を播く(覆土は行わない)
   ○オーソサイドの1000倍液を噴霧
   ○硝酸カリの0.2%を噴霧
    またはジベレリンの200PPMを噴霧(洋種、硬実種子、黒皮種子、大粒種子)
   ○サランラップ(2〜3月蒔)でポリ鉢の上面を密閉し、ゴムバンドで補強する(発芽まで開かない)
   ○1cmの腰水として、カーテン越しの室内か半日陰の室外に置く
   ○発芽が揃えばラップを取除く
   ○ハイポネックス(5−40−5)を腰水として鉢底よりあたえる
   ○各栽培棚へ移す
   ○根付いたら、ポット当り5〜10本に間引く
   ○5日ごとにハイポネックスの1000倍液を与える
     2回めは5−40−5、3回以後は6.5−6−19がよい

    培養土の一例
    A 氏 (京都府南部)   バーミキュライトの1mm以上のもの
    C 氏 (兵庫県西部)   硬質赤玉、桐生、日向の細粒を等量混合したもの
    E 氏 (兵庫県西部)   パーライト(小粒)、挿し木用鹿沼の細粒を等量混合したもの


2.鉢上げ

   ●本葉が2枚になったとき
   (本葉が2枚の状態では苗が小さくて、後々の管理がむずかしくなるので、省略する場合もある。)
   ●径が6cmのポットに3〜5本植込

    培養土の一例
    A 氏 (京都府南部) 桐生砂細粒(又は硬質鹿沼土細粒)、日向砂細粒の等量混合
    C 氏 (兵庫県西部) 桐生砂細粒、日向砂細粒、硬質赤玉土細粒の等量混合
    E 氏 (兵庫県西部) 桐生砂細粒、日向砂細粒、硬質赤玉土細粒、硬質鹿沼土細粒の等量
                  混合


3.鉢替え
   1〜2年後に鉢内に根が廻りきったときに行う。
   ●用土は3mm〜5mmの混合土を用いる。
    ●小鉢に根が回った時
   ●9〜10.5cmの鉢
   ○鉢底に日向砂大粒(1cm)または軽石を2〜3段入れる
   ○日向砂中粒(7mm)を1段入れる
   ○培養土を薄く入れる
   ○マグアンプKを1摘み入れる
   ○培養土を薄く入れマグアンプKが直接根に触れないようにする
   ○小鉢をくずさないように根元まで丁寧に培養土で植え込む
   ○日向砂中粒(7mm)を1〜2段入れる
   ○ウオータースペースをとる(鉢際まで培養土を入れないこと)
   ○肩まで腰水として10分置く
   ○棚に上げポットの上から潅水を鉢底から濁り水が出なくなるまで十分与える
   ○3日間は日陰に置く(古苗の場合は地上部をほとんどカットする)
   ○栽培棚に移しハイポネックスと、置肥の追肥をする

  名人の培養土の例

  桐生砂 日向砂 硬質赤玉砂 硬質鹿沼土 栽 培 場 所
A 氏   京都府南部 
B 氏   大阪府北部 
C 氏    兵庫県西部 
D 氏   兵庫県中部
E 氏 兵庫県西部
F 氏 市販の山野草土       奈良県中部
すみれの集い    


4.鉢増し
   ●9月頃、生育が進み鉢底から根の出ているもの
   ●一回り大きな鉢に5〜10mmの培土で根鉢を崩さない様に植える
                                                   



 
スミレの栽培管理のカレンダー     このページのトップへ
1月  ○越冬期
    ○潅水      7日に1回 表面にさっと
    ○消毒      石灰硫黄合剤 500倍の潅注(前年病害発生が激しかった年のみ)
    ●鉢の乾燥   冬も葉のあるタチツボ系、日本海産で雪の下にあるアマナスミレなどは
               十分な潅水が必要

2月  ○越冬期
    ○潅水      7日に1回
    ○消毒      殺菌剤、殺虫剤 ニオイスミレ類に羽の有るアブラムシが発生する
    ○追肥      ハイポネクス(2,000倍)又は、置肥 秋に第2燐酸カリを
                施した場合のみ化成の置き肥が必要(ハチエース、プロミス)
    ●播種期


3月  ○芽だし期
    ○潅水     2〜3日に1回
    ○消毒     殺菌剤、殺虫剤 蕾が膨らむ前に十分行い、蕾が見え始めたら、
              発生株のみ
               ヒョウモンチョウ対策としてオルトラン粒剤、植物を汚さない為に
              ダイセンステンレス
              ナメクジ、小型カタツムリにはナメキットにビールを入れて防ぐ
    ○追肥     ハイポネクス(5−40−5)の1000倍
    ●コスミレ、ノジ、ヒカゲ、ヒナ、ミヤマは温度、光に敏感に反応するので急な環境
     変化に遭わせない


4月  ○開花期
    ○潅水     1日1回
              頭上から散水しない、鉢の側面より
    ○消毒     殺菌剤、殺虫剤
              開花中は中止、開花の終わったものより防除する
              菜種梅雨期のソウカ病には週2回
              予防にはジマンダイセン、トップジンM
              防除には浸透移行性のダコニール、ベンレート
              アカダニにはケルセン、バロック、ピラニカ、コテツ、テデオン
    ○追肥     ハイポネクス(6.5−6−19)を週1回
    ●展示会対策
    ●新苗は本葉2枚で鉢上げ期,老株は植替期、根伏期
    ●採種 大切な品種はまず取りまきし、保存種子確保ののち鉢替えをする


5月  ●生長期
    ○潅水    1日1回
    ○消毒    殺菌剤、殺虫剤 ソウカ病、アブラムシ、ツマグロヒョウモンチョウ
              ダニ対策 ダニにはジメトエイト粒剤もあわせて使用
             ツマグロヒョウモンチョウ、アブラムシにはオルトラン粒剤
    ○追肥     ハイポネクス(6.5−6−19)の1000液を週1回、
              または置肥 遅効性の化成肥料(8−8−8)を施し、十分肥培する
    ●遮光     5月5日が過ぎれば30%カットのシェード(寒冷紗)を準備して真夏日
              には覆いをする
             日焼けを生じたものには硫酸マグネシュウムの600〜1000倍の葉面
             撒布をする そのまま放置すると、その部分にソウカ病が発生する
    ●新苗は本葉2枚(又は1年後)で、鉢上げ期、老株は植替期、根伏期
    ●採種 大切な品種はまず取り播きし、保存種子確保ののち鉢替えをする


6月  ●生長期
    ○潅水    1日1〜2回
    ○消毒    殺菌剤、殺虫剤 ソウカ病、アブラムシ、ダニ、ナメクジが多発するので、
             雨後にはかならず防除をする
    ○追肥    ハイポネクス 草木灰
             月初めはハイポネクス、梅雨が近づけば、草木灰をひとつまみずつ、
             また、第2リンサンカリ1000倍の潅注 菊用PK液の3000倍の葉面
             撒布でもよい  
    ●遮光    30%カットのシェード(寒冷紗)は張りっぱなし,一部60%カット(ヨシズ)
            ヒカゲ、ヒナ、エイザン、コスミレは日陰に移動する
    ●新苗は本葉2枚(又は1年後)で鉢上げ期,老株は植替期、根伏期
    ●採種    大切な品種はまず取りまきし、保存種子確保ののち鉢替えをする


7月  ●休止期
    ○潅水    1日2回 早朝と夕方、重点は夕方とし、鉢から出る水温が低下するまで
            十分に与える
    ○消毒    ダニ剤  この時期はソウカ病、アブラムシは発生しないので、ダニのみ
    ○追肥    中止   置肥は取り除き、ハイポネックスも与えない、しかし、葉面撒布は
             三要素を含んだ物の3000倍を10日に1度与える
            若苗はハイポネックス(5−40−5)を施す方が効果がある
    ●遮光    光線カットは60%と90%とにして、適したところに鉢を移動する


8月  ●休止期
    ○潅水    1日2回 早朝と夕方、重点は夕方とし、鉢から出る水温が低下するまで
             十分に与える
    ○消毒    ダニ剤、殺菌剤 この時期はソウカ病、アブラムシは発生しないので、
             ダニのみ。 しかし、下旬になるとソウカ病が多発するので週2回撒布する
    ○追肥    中止 置肥は取り除き、ハイポネックスも与えない、しかし、葉面撒布は三要素を
             含んだ物の3000倍を10日に1度与える。若苗はハイポネックス(5−40−5)
             を施す方が効果がある


9月  ●生長期
     ○潅水 1日1〜2回
     ●消毒 殺菌剤、殺虫剤 上旬よりアブラムシ(羽有り)、ヨトウムシ、ダニが多発する
          中旬よりソウカ病、ナメクジが多発する。今月は週2回は集中的に撒布する
     ○追肥 ハイポネクス(2,000倍)、 置肥 遅効性化成肥料(8−8−8)の置肥。
          積極的に肥培 ただ弱ったものは早めに鉢を開いて、根伏をして維持する
     ●遮光 30%づつ取り除き、彼岸前にはすべて除去する。日陰に移動していた鉢も徐々に
           日当たりにもどす
     ●鉢増 当年播きで、生育が進み、鉢底より根の出ている物は一回り大きな鉢に、根鉢を
           崩さないで、大粒培土で植え込む
     ○採種 閉鎖花が多くでき、品質の良い種子が取れる時なので、十分採種し冷蔵庫に
          保管する
     ●植替期 キスミレ、キバナノコマノツメ、スミレサイシン


10月 ●生長期
     ○潅水  3〜4日に1回
     ○消毒  殺菌剤、殺虫剤 ソウカ病中心の防除となるが、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシも
           多発する
     ●追肥  PK剤 リンサンカリを多く含んだ肥料を10日おきにほどこす。花芽の分化が
          促進され、春、花数が増す
     ●増土  枯葉を丁寧に取除き 5〜10mmの培土で増土する
     ○採種  閉鎖花が多くできる時なので十分採種して、冷蔵庫に保管する


11月 ●生長期
    ○潅水  3〜4日に1回 葉が黄化し始めたら少しずつ控える
    ○消毒  殺虫剤 アブラムシを越冬させないために十分防除する
    ○追肥  ハイポネクス(2,000倍)、ニオイスミレやタチツボスミレなど葉を残しているもの
    ●増土  枯葉を丁寧に取除き、5〜10mmの培土で増土する。冬芽の先端が隠れる
          程度に防寒する
    ●冬囲い 北風、西風の強いところは囲いする。保温し過ぎないように。鉢下からの冷気と
          鉢の乾燥に注意する


12月 ●越冬期
    ○潅水  7日に1回 暖かい日の午前中に30℃の湯を潅水する
    ○消毒  殺虫剤 アブラムシ対策
    ○追肥  施さない
    ●冬囲い 外温が−5℃以下と成る時はラブシートとシルバーシートで鉢上を覆う
          南方系のものはフレーム内に取り込み0℃以下に遭遇させない
          潅水は表面が乾燥した時点で行う事が基本であり上記日数はあくまで一つの
          めやすである
          使用、用土や環境により大きく変化する鉢替えの基本、地上部を少なく、
          地下部を多くすればどの時期でも可能である

                                                   


  根伏せしたスミレ苗の移植法         
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ポットから出す
あらかじめ、ピンセットでざっとほぐす
強い水勢で、バーミキュライトを流しとる(1)
強い水勢で、バーミキュライトを流しとる(2)
すべてのバーミュキュライトを落としたところ
一本一本ていねいにほぐす
植木鉢に、ごろ土を入れる
元肥として、マグアンプをパラパラと入れる
根をよく広げて植える
完成!

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